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スズキニーマルサン と読みます
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2011年11月3日、
福島県いわき市に行ってきました。




今の仕事で担当しているアーティストさんが、
そこで今回の集大成となる大アクションを起こすために。

巨大構造体をつくり、「みんなで引き興す」というプロジェクトを作品にしている彼は、
福島に現存する灯台をモチーフにした構造体をつくりました。


R0026105.jpg












これを、現地のひと と そうじゃないひと を
ごちゃまぜにして みんなで よいしょ! と引き興そう!!って。


R0026109.jpg












このエリアは3月11日のとき、津波の被害があった場所です。

いわき駅からバスで向かおうと思うも、
「そちらは津波の被害で、現在とおっていませんね」
と言われるようなところでした。
それを聞いて、心臓が ぴりっ とする。


幸い、臨時のバス停が会場のすぐ近くを通ったので
無事たどりつくことができたのだけれど。


R0026135.jpg









「当事者」である/ないということ、その境界について 問いを投げかける彼。


このことは、少し
私がずっとぐるぐる悩み考えていたことに ヒント をくれたような気がします。


R0026136.jpg













想定していたよりも大勢の人が集まり、
灯台は、ひょいっ ひょいっ と難なく起き上がりました。

出産で例えるならば、限りなく 安産。


R0026157.jpg



 大きい、大きいよ。






円筒の部分のツギハギの木材は
このエリアで流されてしまったお家の土台材をいただいて スライスしています。







だんだん暗くなると 灯台の明かりがくっきりとしてくる。
遠くから見ると まるで 一番星 みたい。

星も灯台も、いつもそこに在って、私たちを導いてくれる。




R0026164.jpg











引き興したあと、ようやく落ちついた心で 周囲を回る。





傷跡にはシロツメグサや雑草が芽吹きはじめていた。
だれかが植えたのだろうな…、と思われる お花も咲いてた。




そして、、、 海は 静かに 激しかった。


R0026166.jpg









とてもこれ以上は近づけないような厳かな空気が ずしん と乗っかっていた。






R0026175.jpg










この岬のさきっちょに、 本物の 塩屋埼灯台 があります。
うっすら 見えるだろうか?








福島県に行くのは初めてでした。

こんなふうに、来ることになろうとは。
今回の作品は3月11日のことがあって生まれたものだから、
「あのこと」がなければ、多分いまも行ったことのない場所だったと思う。


目的地にちゃんと着くのかも不安な中で路線バスにゆられながら
窓を流れる景色をずっと見ていた。
柿の木には今も実がたわわになっているようすとか
生まれたてのようなの赤ちゃんを抱いている家族の風景とか
テレビ局の人が携帯電話越しにさらっと報告してた数字とか

考えさせられることがたくさんあった。





かけがえのない一日 でした。

いろんなひとに ありがとう って伝えたいです。





 
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HN:
cojicoji & みずの
性別:
女性
自己紹介:
2007年9月から2008年3月まで
不定期でオープンした「suzuki203」。
サロン風に、cojicojiとみずのの自宅スペースを開放し、
ゆるいおもてなしと企画を用意して
みんなで有機的な時間の共有を試みる。


2008年4月より、
cojicojiとみずのはそれぞれの道を歩むこととなり別々の場所へ。


いつかもう一度
「suzuki203」なる場所で会えるときまでここで・・・。




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