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スズキニーマルサン と読みます
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いつの間にかカレンダーは12月。

冬本番、といったかんじ。
少しずつ年の瀬のにおいを感じてきて、
この一年を振り返ろうとこのsuzukiブログをさかのぼったりしてみてる。
わたしにとっての2011年。大きな一年でした。

けど思ったより記録が少なくて残念。
ひとつひとつの記事の合間の、余白を思い出そうとしてる。

もっと書きたかったこと、あった?







ーーーーー

綴る最近のこと。


・本

しばらく寝かせていた本を手に取り、読みはじめたら
半年くらいずっと求めていたような本そのもので感激した。

ニュートラルな文体、それでいて脳裏に広がるような風景の描写。
映画を見ているようなシーンの流れ方、組み方。
頁をめくる度に、すこしずつ自分の自分への意識が研ぎすまされていくような。


今、その本を読んでいる時が二番めくらいにしあわせを感じます。



・リンゴ

みんなで蜜がたっぷりの青森りんごを齧りながら
公園で石をひろう、ということをした。
石はどんどんおもたくなって、
筋肉が壊れていくのを感じていた。のかもしれない。

翌朝みごとにムネ肉が筋肉痛になり、
あの日食べた鶏ムネ肉を想う。

野生的知覚。



・スープ

スープを究めたいなぁとおもいたち、いくつか作ってみてる。
おすすめのレシピがあったら知りたい。



・日記

そしていつも挑戦するのに続かないのが日記。
2012年は日記をつけつづけたいというのがひとつ目標になった。
のちのちの資料にするため。
香り付きの、スミレ色のインクが欲しいのだけど
一向に見当たらない。上野駅まで行こうかな。



・リング

サイズのお直し中。




・気になる言葉

ハーモニー



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DSC06721.jpg











旅行へ。



横浜から伊豆〜浜松へとくだる
小旅行に行ってきました。レンタカーを借りて。




DSC06769.jpg










念願の紅葉をおがみ、魚介づくしをたらふく食べ、温泉に入り、
朝の海をおがみ、さらにぐんぐんくだって、
実家の屋根にのぼり(わたしは途中でギブアップだったけれど)、
さわやかでステーキを食べ、浜松市美術館、公園で野リス、
母校、浜松の新しいうごきを見学。




というような流れ。


言ってしまえば、
またまたまたまた人生にどんづまっているようなところの私だから(またかよー)
こういう「移動」ができてよかったです。



DSC06806.jpg








浜松の新しい動きっていうのは、
おもに建築系の人たちで動き出してることのよう。

DSC06811.jpg








建築の人がする
考える切り込み方とか伝え方とか
つくづく目をあらわれる思いがしました。学ぶところいっぱい。








浜松、おもしろくなりそう。

その中に芸文の後輩がいないのは少しざんねんな気持ち。
今の芸文生はどんな雰囲気なのかなあ。

私も何か加担できたらいいな。と、思うのですが。





そういえば、この前ぴーちゃん(ぴーちく)に
「同窓会ひらいてー」と(facebook上で)言われたのだった。


同窓会…。
ど、ど、同窓会…。   ド ド ド


やってみたいような…。
どうなのだろ。





みんな今はもう ちりぢりになっているし、
きっと集まってくれる人は少ないだろうけれど
企画くらいしてみてもいいかも…
しれない、




な。




どう思う?





DSC06739.jpg














6a938511.jpg










『180° SOUTH』をみた。

パタゴニアやノースフェイスの創業者のドキュメンタリー映画。
壮大なスケール感。自然とまっすぐに向き合っているかんじが
とても格好よかった。
必要以上に自然に求めず、自分の手のとどく範囲(のもう少し先くらいまで)を
ちゃんと知って理解して 存分に愉しむ。

かっこよかったなぁ。

そういえば、女の人はマコヘひとりしかででこなかった。
すごく髪がながくて、日に焼けた顔にはそばかすがいっぱい。
イルカのようにすいすいと泳ぐひと。
他の誰よりも気になった。




映像からながれでる言葉はいろいろな人から発せられるのだけど、
どの言葉にもずっしりとおもみと強さがあって
聞き逃さないようにとからだ全部で聞いていた。

にもかかわらず、途中で眠気が波のようにおそってきて 船を漕ぐ、、、。
情けないけど、その日の私には濃密すぎたのかもしれない。


この夜の睡眠は夢もみず、
深いところまでずんずんおちて ゆっくり浮上する
そんな眠りだった。







それからずっと
「自分はどう生きるか」を考えてみてる。













答えはまったくみえません。














 




ある夜、映画『マルタのやさしい刺繍』を見る。
夫を亡くしたおばあちゃんのマルタが、
かねてからの夢であったランジェリーショップをひらくはなし。




ごくごくシンプルな「やりたい」という欲求が、人をつよくつよく動かす というのを
近ごろとてもよく思います。
じゃらじゃらしたアクセサリーは極力なくして、ただシンプルにあるような、無垢な欲求。
ひとつとして同じかたちはない固い石ころで、
何かを付け加え、飾ることで輝くのではなくて、みがくとそれ自体がひかる宝石のようなイメージ。
宝石。…とかいうと大げさすぎるかな。
でもそれくらい、今の私にはその存在がまぶしくみえます、とても。




いつかあった呑みの場で、一人のアーティストが言ったこと。
3月11日以降、「いま自分にできることはなにか?」という考えは流行ったけれど、
結局それは「いま自分はどこまでやるか?」ということだとおもう、と。


できないこと は できない。
ただ、やるか やらないか。

これも とってもシンプル で、潔くて、とても好きです。



つきぬけるくらい純粋な思いとその一歩があれば、
場はおのずと動いていく。


あ、たしかこの呑みのあとは映画『ジャンゴ』をみんなで見たっけ。





メモ:

アートが持つ力とは。
見えないけどそこにあるものを表面化すること。それを記録し、発すること。
そして文化的な記憶装置となっていくこと。





2011年11月3日、
福島県いわき市に行ってきました。




今の仕事で担当しているアーティストさんが、
そこで今回の集大成となる大アクションを起こすために。

巨大構造体をつくり、「みんなで引き興す」というプロジェクトを作品にしている彼は、
福島に現存する灯台をモチーフにした構造体をつくりました。


R0026105.jpg












これを、現地のひと と そうじゃないひと を
ごちゃまぜにして みんなで よいしょ! と引き興そう!!って。


R0026109.jpg












このエリアは3月11日のとき、津波の被害があった場所です。

いわき駅からバスで向かおうと思うも、
「そちらは津波の被害で、現在とおっていませんね」
と言われるようなところでした。
それを聞いて、心臓が ぴりっ とする。


幸い、臨時のバス停が会場のすぐ近くを通ったので
無事たどりつくことができたのだけれど。


R0026135.jpg









「当事者」である/ないということ、その境界について 問いを投げかける彼。


このことは、少し
私がずっとぐるぐる悩み考えていたことに ヒント をくれたような気がします。


R0026136.jpg













想定していたよりも大勢の人が集まり、
灯台は、ひょいっ ひょいっ と難なく起き上がりました。

出産で例えるならば、限りなく 安産。


R0026157.jpg



 大きい、大きいよ。






円筒の部分のツギハギの木材は
このエリアで流されてしまったお家の土台材をいただいて スライスしています。







だんだん暗くなると 灯台の明かりがくっきりとしてくる。
遠くから見ると まるで 一番星 みたい。

星も灯台も、いつもそこに在って、私たちを導いてくれる。




R0026164.jpg











引き興したあと、ようやく落ちついた心で 周囲を回る。





傷跡にはシロツメグサや雑草が芽吹きはじめていた。
だれかが植えたのだろうな…、と思われる お花も咲いてた。




そして、、、 海は 静かに 激しかった。


R0026166.jpg









とてもこれ以上は近づけないような厳かな空気が ずしん と乗っかっていた。






R0026175.jpg










この岬のさきっちょに、 本物の 塩屋埼灯台 があります。
うっすら 見えるだろうか?








福島県に行くのは初めてでした。

こんなふうに、来ることになろうとは。
今回の作品は3月11日のことがあって生まれたものだから、
「あのこと」がなければ、多分いまも行ったことのない場所だったと思う。


目的地にちゃんと着くのかも不安な中で路線バスにゆられながら
窓を流れる景色をずっと見ていた。
柿の木には今も実がたわわになっているようすとか
生まれたてのようなの赤ちゃんを抱いている家族の風景とか
テレビ局の人が携帯電話越しにさらっと報告してた数字とか

考えさせられることがたくさんあった。





かけがえのない一日 でした。

いろんなひとに ありがとう って伝えたいです。





 
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HN:
cojicoji & みずの
性別:
女性
自己紹介:
2007年9月から2008年3月まで
不定期でオープンした「suzuki203」。
サロン風に、cojicojiとみずのの自宅スペースを開放し、
ゆるいおもてなしと企画を用意して
みんなで有機的な時間の共有を試みる。


2008年4月より、
cojicojiとみずのはそれぞれの道を歩むこととなり別々の場所へ。


いつかもう一度
「suzuki203」なる場所で会えるときまでここで・・・。




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