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3月も半ばだというのに、
まだまだ寒さが行ったり来たり。

北陸、日本海の方では吹雪くとか天気予報は言っているけれど・・・
はやくお花見をしたいのであります。




*島袋道浩 「美術の星の人へ」 @t ワタリウム美術館




島袋道浩さんの作品は、
思わず ふふふ と微笑んでしまうような、
ささやかな笑いに包まれている。

洒落や笑いとからめながらも、
異文化への認識、日常のなかの価値観、といったような
何かしっかりと語りかけるものがある。


---

彼が作品から繰り出す洒落。

例えば、「Fish & Chips」シリーズ。
シリーズの集大成としてジャガイモ(Chips)が水の中で魚(Fish)と戯れる映像作品がある。
とても優雅で叙情的な映像なのだけれど、
彼らじゃがいもと魚は、じぶんたちがFish & Chips(の原材料)であることを知らない(むしろ知る由もない)。



「アートソンジェ山の夜明け」という作品も、見た目はとても滑稽だ。
こちらは、これは実際行われたこと(作品)のアーカイブを映像で観るというかたち。
作家が韓国のビルの屋上で、夕焼けに向かって生の太刀魚を両手で掲げるシーン。
狂ってるようにしか見えないが、実は異文化観を問う作品なのだ。
太刀魚という、日本と韓国の間の海で獲れ、両国で食べられている魚を使って、
コミュニケーションを図るという試み。
同じものを食べる。という「言語」ではない、
文化を超えた原始的で公平なコミュニケーションを成立させているわけだ。
ヒカリモノである太刀魚が、夕日を受けてきらきらとかがやく姿(加工前の生の姿だ)が
なぜか希望のシンボルのような気がしてくるのであった。



-----


この二つの作品をはじめとして島袋氏の作品は、
頭でっかちになりがちで気を張った現代人に「隙間」を与えていたように思う。とても巧みに。

肩の力を抜いて、ものごとを「素直」に捉えること。
むずかしく考えることだけが、モノゴトを解決へ向かわせるわけではないのだから。



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個人的には、
「箱に生まれて」という作品が一番すきでした。

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無題
私もいったー!
おもしろいし、いってよかったと心から思えた!
花のお茶とかもTELしちゃったよー。
okan 2009/03/18(Wed)23:19:21 編集
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HN:
cojicoji & みずの
性別:
女性
自己紹介:
2007年9月から2008年3月まで
不定期でオープンした「suzuki203」。
サロン風に、cojicojiとみずのの自宅スペースを開放し、
ゆるいおもてなしと企画を用意して
みんなで有機的な時間の共有を試みる。


2008年4月より、
cojicojiとみずのはそれぞれの道を歩むこととなり別々の場所へ。


いつかもう一度
「suzuki203」なる場所で会えるときまでここで・・・。




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